
設置されているトイレのバリアフリー度合は図6−1−6に示すように、「障害者用トイレ」が設置されている駅はマリーナ4駅(44.4%)、海水浴場13駅(56.5%)と、ともに約半数である。また、「障害者用洗面台」は約40%、「障害者用鏡」は約30%のトイレに設置されている。マリーナでは、障害者用トイレが設置されていれば障害者用洗面台や障害者用鏡も設置されているが、海水浴場では、障害者用トイレが設置されていても障害者用洗面台や障害者用鏡が設置されていない場合があることが分かる。また、「トイレの入口にスロープ」が設置されていたのはマリーナの1駅(11.1%)であるが、スロープの配慮(勾配、有効幅員、手すり等)はされていない。
調査対象海岸施設へのアクセシビリティ(バス、タクシー)の有無を図6−1−7に示す。「調査対象海岸施設方面のバス」は、マリーナが6ヵ所(46.2%)、海水浴場が18ヵ所(58.1%)の最寄り駅で、「タクシー乗り場」は、マリーナ、海水浴場ともに約77%の最寄り駅で開設されており、調査対象海岸施設方面のバスが開設されている全ての駅で、タクシー乗り場が整備されている。「海岸施設付近のバス停留所」は、マリーナが8ヵ所(61.5%)、海水浴場が20ヵ所(64.5%)で開設されており、最寄り駅以外からでもバスによるアクセスが可能な海岸施設があることが分かる。
最寄り駅における調査対象海岸施設方面のバス停留所の配慮状況を図6−1−8に示す。マリーナ、海水浴場ともに「雨よけ(日よけ)」が設置されている停留所は60%強、「ベンチ」が設置されている停留所は50%強と、一般の人でさえ快適に利用できない停留所もあり、移動障害者を含む全ての人の利用を考慮して整備すべきである。「車椅子で待てるスペース」が確保されている停留所は、マリーナは4ヵ所(66.7%)、海水浴場は15ヵ所(83.3%)である。また、スペースが確保されていない箇所では、車椅子使用者がバスを待つ際に通行人の妨げになることや、同時に危険に身をさらす場合もあるということが分かった。また、点字での案内は設置されていても、「時刻表を点字で表示」している停留所はなく、「時刻表等に車椅子対応のバスについての表
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